【外貨建て保険のメリット・デメリット】

最近出会った保険の営業マンが、日本円で保険に預けていても銀行に置いているのと一緒!全然増えない!

今は外貨建て保険の時代です!
と力説していました。

私も、保険営業を長くさせてもらっていました。

確かに、銀行に眠らせているだけではお金が増やせない低金利時代が、

未だに日本では続いています。

「銀行預金だけでは資産を増やすことが難しくなっている」

ただその営業マンの言う通り、本当にそうなのか。

今は、外貨建て保険の時代なのか。

 

今回は、外貨建て保険のメリット・デメリットについて書いていこうと思います。

 

~そもそも外貨建て保険とは~

外貨建て保険とは、保険料の支払いをはじめ、保険金や解約返戻金の受け取りが外貨建ての保険商品のことです。

また、運用も外貨で行います。

外貨建て保険の種類としては、終身保険、個人年金保険、養老保険などがあります。

これは、円建ての保険も同じです。

 

 ~外貨建て保険のメリット・デメリット~

★メリット★

為替差益が出る可能性がある

外貨建て保険では為替相場の状況によって受取額が変わってきます。

保険料を払い込んだときよりも受け取るときのほうが円安だと、

受取額が増えるというのもメリットの一つ。

例えば、1ドル=120円のときに12万円分(1000ドル)買い、

受取時に1ドル=130円であれば、受取額は1000ドル×130円=13万円となるため、1万円のプラスとなります。

 

資産の分散運用ができる

外貨建て保険に加入することで、資産を円だけでなく、外貨に分散させることができます。

資産をすべて円で保有していると、円の価値が下がった場合に資産全体の価値が下がってしまいます。

外貨を資産の一部に組み込んで分散投資をすることで、安定して利益を得られる可能性が高まります。

 

★デメリット★

為替リスクがある

先ほど解説したメリットと逆なのですが、保険料を払い込んだときよりも受け取るときの方が円高となっている場合、反対に受取額が少なくなり、場合によっては受取額が元本割れしてしまう可能性もあります。

例えば1ドル=120円のときに12万円分(1000ドル) 買い、

受取時に1ドル=110円であれば、受取額は1000ドル×110円=11万円となるため、1万円のマイナスとなります。

 

為替手数料がかかる

円と外貨を交換する際には為替手数料が発生します。

この手数料は保険会社ではなく契約者が負担しなくてはならず、

円建て保険にはないデメリットだといえるでしょう。

 

契約・解約時に手数料がかかる

外貨建て保険の場合、契約初期費用がかかります。

この費用は支払った一時払い保険料から差し引かれ、残りの金額が運用されます。

 

金利は高いが、為替リスクを考慮する必要がある~

外貨建て保険と円建て保険の一番の違いは、為替リスクがある点です。

保険料を支払うときにも為替レートの影響を受けますが、保険金や年金を受け取るときの為替レートによる影響も大きいでしょう。

為替相場によっては、受け取る保険金が支払った保険料総額よりも少なくなってしまう場合もあります。

円建て保険だと、受け取る保険金の額と支払う保険料総額を比較すれば、

元本割れしないかどうかは契約時に分かります。
これに対し外貨建て保険の場合は、受け取る保険金が円に換算するといくらになるのかは、

受け取り時の為替レートに関係します。

つまり、高い予定利率で増えたとしても、為替レートしだいで帳消しになってしまったり、

元本割れしてしまったりする可能性もあります。

 

まとめ

外貨建て保険は為替リスクやカントリーリスクがあるものの、

円建ての保険より高い利率で運用できる保険です。「備え」よりも「運用」に関心が高い人に向いていると言えるでしょう。

 

外貨建て保険に向いている人は、ある程度資金に余裕があって為替変動リスクをとっても、

分散投資の一環として資産運用をしていきたい方。

これは、不動産投資にも共通しています。

リスクをきちんと理解することで、より多くの資産を作り出すことができるでしょう。

 

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